伊万里　古九谷様式色絵小皿　波千鳥【B】

伊万里焼色絵小皿、江戸中期頃のものです。
こちらは「古九谷様式」と呼ばれる色絵様式のもの。
中央に渦巻くように波が描かれ、その周囲に千鳥が飛んでいます。

江戸時代に焼かれたこの手の色絵磁器が全て「古い九谷焼」であると誤分類されていた時期があったのですが、その後、「古九谷」と思われていた色絵磁器が有田ないしは伊万里で焼かれたものであったことが判明しました。
その論争の過程で、それまで「古九谷」と呼ばれていた色絵磁器の一群は「古九谷様式」と名前が改められ、産地に拘らない色絵の様式の一つとして分類付けられました。

※絵付けの風合いの違いから【Ａ】【Ｂ】に分けて掲載しております。

※緑の釉薬が一カ所剥がれています。
※見込み部分に細かな引っ掻き跡、波の部分の緑の釉薬に擦れ跡が見受けられます。

直径　12.5ｃｍ
高さ　3ｃｍ